[解説]
兄を失った青年の魂の彷徨。2006年ヴェネチア国際映画祭出品。ヤスミン・アフマド監督が重要な役で出演。「FFC:アジア新星流」シリーズの1作としてアンディ・ラウが製作。

[あらすじ]
都会で消息を絶った兄を捜していた青年が、どのように悲しい事故と向き合っていくのか。母子ふたりきりになり、母とうまくやっていこうと努力するがうまくいかず、家を出ることになる。兄が以前、家族を捨てて都会へ行ったことと同じように、弟も伯父が暮らす漁村へと向かう。のどかな故郷の村を離れ、兄は都会の喧騒へ、弟はマレーシア北部の国境沿いの漁村へ逃れる。貧しさのなかにある可能性、愛情、別離、悲しみを奏でる音楽のような作品。2006年ヴェネチア国際映画祭入選作。