[解説]
東京のインディペンデントシーンを支える活動を展開する映画監督・福島拓哉の最新作。未知のウイルスが蔓延した東京という終末的な世界観をベースに、記憶をめぐる物語が展開するサイコ・ファンタジー。
[あらすじ]
東京。エマノン(Emanon)と名づけられた新種のウイルスが流行し、感染して発症した場合、大事な人の記憶をなくしてしまう、という奇病が発生する。
自称・高等遊民のテルは、昔の恋人・ミオと偶然再会する。しかしミオはウイルスに感染してテルを忘れていた。東京を発端に世界中に拡大したエマノンウイルスはグローバル・パンデミックを引き起こす。その結果、世界中が大混乱に陥る。そんななか、テルとミオは記憶は戻らないものの再び共に生活し始める。しかし、今度はテルが感染し、ミオを忘れてしまう。混乱により東京が崩壊し、ふたりはかつて訪れたことのある田舎町へと旅に出るのだった…。

