[解説]
人生に行き詰っている郵便局員のエリックが救いを求めたのは、憧れのサッカーヒーロー、エリック・カントナだった…! カントナを本人役で迎え、カンヌ国際映画祭のコンペ部門で話題となった巨匠ケン・ローチ監督の最新作。
[あらすじ]
郵便局員のエリックは災難続き。無秩序状態の家族、ワイルドな養子たち、何の役にも立たずに庭の真ん中に居座っているセメント・ミキサー…。そんな環境のエリックをギリギリまで追い詰めたのは、彼自身が抱える秘密。彼は30年前に恋した女性リリーと向き合うことができるのか? 度を超えるほどの努力と、サッカー・ファンである友人たちの、見当違いだが好意的な親切心にも拘らず、エリックは落ち込むばかり。そして1本のマリファナとある特別な友人が、途方に暮れたエリックに、最も危険な場所、<過去>への旅立ちを促す。中国人とこのフランス人がいうように、「賽を振ることを恐れる者は、6の目を出すことはできない」のだ。

