[解説]
冬のヴェネチアとレニングラードを舞台に、カミッラとシルヴェストロの出会いの日から10年にわたる「友達以上恋人未満」な関係を描く青春ラブストーリー。若さと瑞々しさが画面にあふれ、期待の若手俳優陣にも大注目な新人監督第1作。
[あらすじ]
1999年冬。小さなフェリーがヴェネチアの水上を横切っていく。大学でロシア文学を学ぶため小さな町からやってきたシャイな18歳の少女カミッラは、群集の中からひとりの少年に気付く。彼もまたスーツケースを抱えてやってきた新参者だった。彼女は控えめに、そして彼は大胆に、視線を交わす。本作は、10年におよぶ愛の物語であり、そのプロローグを絵画的に描いた作品である。関係がゆるやかに繋がりつつ、困難を乗り越え大人へと成長していくふたりの人生には、冬がめぐってくるたびに、新たな窓が開いていく。

