[解説]
「昭和の爆笑王」と呼ばれた落語家・林家三平。日本の高度経済成長と共に笑いを振りまき、昭和という時代を駆け抜けていった。二代三平が生まれたこの年、初代三平の笑撃的名演の数々を記録に残す。
[あらすじ]
名門落語家7代目林家正蔵の長男として生まれた三平は、悩み多き青年時代を送った。戦争から戻り本格的に噺家修行を始めた時に父が他界し、前座からやり直す。不遇の時代が続いたが、結婚後は独自の芸風を打ち出し異例の早さで真打ちに昇進。昭和のお笑いスターとしてスターダムにのしあがり、家庭を省みなくなった。しかし、三平は新境地を開こうと父の十八番だった古典落語「源平盛衰記」に挑む。家族にも愛情を注ぐようになり、妻とふたりで初の海外旅行にも出かけた。そんな矢先に脳溢血で倒れたが、10か月後には復帰を果たし、ついに「源氏物語」で新境地に立った。この作品は、残された貴重な映像資料とインタビューにより構成されている。

