[解説]
父親に捨てられ孤児院に入れられた9歳のジニ。葛藤しながら周囲に適応していく少女が養子となってパリに向かうまでを描く、在仏の女性監督ウニー・ルコントの自伝的デビュー作。『シークレット・サンシャイン』のイ・チャンドン監督がプロデューサーをつとめている。
[あらすじ]
1975年。9歳のジニは父親によってカトリックの修道女が運営する孤児院に預けられる。父親に捨てられたことが信じられないジニは脱走を試みるが失敗に終わり、運命を受け入れて、養子縁組にせめてもの希望を抱く。次第に彼女は、3歳年上のスッキと、彼女たちのなかでは最年長の17歳、イェシンとの孤児院での生活に馴染んでいく。しかし、その生活は永遠の別れの繰り返しだった。かろうじて結ばれた絆も、打ち砕かれる運命にある。しかし旅の終わりには新しい人生の展望が待っているはずなのだ。

