[解説]
全州国際映画祭が毎年製作しているアジア3監督によるオムニバス・シリーズの最新版。ホン・サンス『深い山奥』、河瀨直美『狛 KOMA』、ラヴ・ディアス『蝶は記憶を持たない』の3篇。いずれも今年のテーマ“ある訪問”にまつわる物語が展開される。
[あらすじ]
『深い山奥』
ミスクは彼女の教師であり、もと彼氏であるサンオクと一夜を共にする。翌日ミスクはサンオクとジンヨンとの関係を偶然に知ってしまい、裏切られた気持ちになる。悩んだミスクはミョンウをチョンジュに誘い出すのだが…。
『狛 KOMA』
70年前、ひとりの男性が静かな村、狛を訪れる。彼はひょんなことからひとりの少年の命を救い、お礼として彼の父親から掛け軸を贈られる。時が過ぎ、男性の孫が掛け軸の由来を求めて狛を訪れる。
『蝶は記憶を持たない』
フィリピン本島から遠く離れた島では、金山の採掘会社が去ったあと、かつては裕福だった島民たちが経済的危機に見舞われていた。ペルディン、サントス、ウィリーはやけ酒にひたるばかり。ある日ひとりのカナダ人女性が島を訪れ、すべてが一変する…。

