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2009.10.21
[イベントレポート]
衝撃のセクシャリティ WORLD CINEMA部門『キング・オブ・エスケープ』:10/20(月)Q&A
カンヌ国際映画祭で上映され、その奇天烈な内容と独自の世界観が話題となった、WORLD CINEMA部門上映作品『キング・オブ・エスケープ』。ゲイの中年男性と、10代の少女の許されない恋を描く本作は、自由な発想と映像で、人間にとってセクシャリティとは何かを問いかける衝撃作です。

上映後、プログラミングディレクター矢田部の「“朝から大変なものを見てしまったなぁ”と思われる方も多いかもしれませんね」という発言には、観客の皆さんからは笑みがこぼれました。

会場に現れたアラン・ギロディ監督は、目を引く鮮やかなピンクのシャツに黒のジャケットを羽織った姿で登場!

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「トウキョウ、アリガトウ!」と映画祭に参加できた喜びを体で表現!

「セクシャリティの概念を越えていくようなインスピレーションは、いったいどこから生まれてくるのでしょうか?」という問いに、「いずれも自分自身の個人的な悩みから生まれる」というギロディ監督。
「自分が抱えている些細な悩みを何かと結びつけて、映画の題材になるようなグローバルで、より面白いものにしようといつも心がけています。また、画一化された大衆的な世界に抵抗したいという気持ちがあります。私の国だけでなく他の国でもそうだと思いますが、性の思考に関しては、自分の思考に甘んじてしまっていると思います。そういうところを打破したいという思いがありました」

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『キング・オブ・エスケープ』というタイトルは、「やはり“男は逃げるもの”ということなのでしょうか?」という質問には、
「ちょっとハリウッド的な雰囲気が出せるかなと思ってつけたタイトルです。主人公が追っ手から逃げているという点もありますが、自分の性質、責任から逃げているという意味合いもあります」というタイトルに込めた思いを語った後は、
「そして、私が文字どおり『キング・オブ・エスケープ』だなと感じるところは、かわいそうな女性を道端に放り出して逃げているという点です」と軽く笑いを交えました。

次回作については、「頭の中にアイディアはありますが、まだお話しできるような段階でない」とのこと。アラン・ギロディ監督の今後のさらなるご活躍に期待が高まります!

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