2009.10.22
[イベントレポート]
コンペティションも盛り上がっています! 『永遠の天』Q&A:10/19(月)
東京国際映画祭(TIFF)で最も注目を集める主要部門のひとつ、「コンペティション」の上映が連日行われています。“東京 サクラ グランプリ”を目指して、世界中から厳選されたハイクオリティな作品が競い合うこのプログラムは、出演俳優や監督など豪華ゲストを招いての舞台挨拶やQ&Aも注目のポイントとなっています。
19日には、TIFFでの上映がワールド・プレミア、本作が長編初監督作となるリー・ファンファン監督の『永遠の天』が上映され、上映終了後にはスタッフ&キャストの皆さんによるQ&Aが開催。ファンファン監督以下、主演のおふたりリウ・ドンさん、フアン・ミンさん、共演のテー・チェンさん、シー・クーさんが出席し、実際に映画をご覧になった観客からの質問に答えていかれました。
同作は、経済的に大きな変革を迎えた90年代初頭からSARS騒動を経て北京五輪へという約20年間を、ひとりの少女の恋愛と成長を通して描き出していく青春物語。若くして女流ベストセラー作家となり、本作で長編初メガホンを執ったファンファン監督は、「自分の生活に密着したリアルなものを撮らなければいけないと考え、何度も自分に問いかけながら撮影に臨んでいた」と撮影時を振り返り、観客の「映像がクール」という感想に「意図して撮ったものではなく、改革から20年以上が経ち、私たちが暮らす今の中国はこういう風に美しいのです」と返しました。また、「デビュー作にも関わらず、なぜ20年間もの壮大な物語にしたのか?」の問いには、「長く生きていたい、ずっと美しくありたいなど、生きている以上、人には誰しも望みがある。だがそのほとんどは叶えられないもの。そういったテーマを描くために、必然的に20年の時期が必要だっただけで、自伝的要素もヒロインが宿舎で嘔吐するシーンなど、ほんの少ししかない」ということでした。
眩しいグリーンのドレス姿を披露した、ヒロイン役のリウ・ドンさんは、「好きなシーン」を尋ねられ「高校時代に、自分で名前を言うところ。個性が良く出ていると思います」と回答。「とても緊張していて、なんて言ったらいいのかわかりません……」と恐縮しつつ、「演技するということは、色々な役柄になりきることができるということ。監督はまさに(出演する)私たちを、青色の夢の中に連れて行ってくれました」と、出演した心境を明かしてくれました。そして、フアン・ミンさん、テー・チェンさん、シー・クーさんも、監督の演出の手腕が確かだったこと、創り上げられたシーンに満足していることを強調しました。
後に控えた記者会見のため少し慌ただしい雰囲気ではありましたが、参加された観客の皆さんも満足げな表情。映画祭ならではのQ&Aの雰囲気は、ぜひ体験するべきだと思いますよ。
19日には、TIFFでの上映がワールド・プレミア、本作が長編初監督作となるリー・ファンファン監督の『永遠の天』が上映され、上映終了後にはスタッフ&キャストの皆さんによるQ&Aが開催。ファンファン監督以下、主演のおふたりリウ・ドンさん、フアン・ミンさん、共演のテー・チェンさん、シー・クーさんが出席し、実際に映画をご覧になった観客からの質問に答えていかれました。
同作は、経済的に大きな変革を迎えた90年代初頭からSARS騒動を経て北京五輪へという約20年間を、ひとりの少女の恋愛と成長を通して描き出していく青春物語。若くして女流ベストセラー作家となり、本作で長編初メガホンを執ったファンファン監督は、「自分の生活に密着したリアルなものを撮らなければいけないと考え、何度も自分に問いかけながら撮影に臨んでいた」と撮影時を振り返り、観客の「映像がクール」という感想に「意図して撮ったものではなく、改革から20年以上が経ち、私たちが暮らす今の中国はこういう風に美しいのです」と返しました。また、「デビュー作にも関わらず、なぜ20年間もの壮大な物語にしたのか?」の問いには、「長く生きていたい、ずっと美しくありたいなど、生きている以上、人には誰しも望みがある。だがそのほとんどは叶えられないもの。そういったテーマを描くために、必然的に20年の時期が必要だっただけで、自伝的要素もヒロインが宿舎で嘔吐するシーンなど、ほんの少ししかない」ということでした。
女優のようにお美しいファンファン監督
眩しいグリーンのドレス姿を披露した、ヒロイン役のリウ・ドンさんは、「好きなシーン」を尋ねられ「高校時代に、自分で名前を言うところ。個性が良く出ていると思います」と回答。「とても緊張していて、なんて言ったらいいのかわかりません……」と恐縮しつつ、「演技するということは、色々な役柄になりきることができるということ。監督はまさに(出演する)私たちを、青色の夢の中に連れて行ってくれました」と、出演した心境を明かしてくれました。そして、フアン・ミンさん、テー・チェンさん、シー・クーさんも、監督の演出の手腕が確かだったこと、創り上げられたシーンに満足していることを強調しました。
後に控えた記者会見のため少し慌ただしい雰囲気ではありましたが、参加された観客の皆さんも満足げな表情。映画祭ならではのQ&Aの雰囲気は、ぜひ体験するべきだと思いますよ。