2009.10.24
[イベントレポート]
草食系監督は星占いがお好き? アジアの風『ヤンヤン』:10/24(土)Q&A
陸上に青春をかける主人公の奮闘するを映し出す『ヤンヤン』。上映後、スクリーンにはチョウ・ヨンチェ監督と出演のホワン・チェンウェイさんが登場しました。
まずは、日頃通訳のお仕事もされているというチョウ・ヨンチェ監督が流暢な日本語でご挨拶。
チョウ・ヨンチェ監督「皆さんこんにちは。東京国際映画祭に来るのは3度目ですけれど、本当に仕事という感じがなくて(笑)、 すごく親しみを感じていて、こんなに緊張感がなくていいのかなって、自分でも思うのですけれど。今日は見に来てくださって本当にありがとうございました」
――ヤンヤン達が陸上をやっているという設定にしたのはなぜでしょうか?
チョウ・ヨンチェ監督「実はまず最初に、ヤンヤンがずっと走っている最後のショットが頭の中に思い浮かんだんです。そこから、“このストーリーは何だろう”と脚本を書き始めました。女の子が走っている画面から、陸上という設定にしようというのはすごく自然かなと思ったのと、それと僕は、単に人が走っているジェスチャーが大好きなのです」
――ちなみに監督は体育会系だったりするのでしょうか?
チョウ・ヨンチェ監督「いえいえ…草食系です(笑)」
――顔に近づいたアップが続きますが、俳優としては難しくありませんでしたか?
ホワン・チェンウェイさん「今回はワンカットがすごく長く、ドキュメンタリーのように撮影され、ほとんどカット割りもしませんでした。時にはカメラを顔にものすごくピタッとつけられて演技をしました。そういう撮り方だと、演技しているというよりも、自分がそのひとつの環境の中で、演じている人物になっているという感じになれた。自分が今まで演じてきた作品とは全く違う撮り方だったので、大変ではありましたが、キャストとのチームワークが自然にできましたし、いい経験ができたと思います。監督からの演出はとくになかったです。僕らは安心し、カメラを信じて演技をすることができました」
――全体的に光の量を抑えながら撮っているという印象がありました。監督はかなり光の量についてこだわりがあったのでしょうか?
チョウ・ヨンチェ監督「光の量に関してはほとんどカメラマンに任せきりです。彼はしし座で、個性的にも凄く、野心的で自由奔放な考え方のある人。彼と一緒に仕事をする時は、自由に撮らせるのという方法が良いんです。それは、画面の上でということではなく、俳優の演技がよりリアルになるということです。僕が“もう少し明るくしてくれ”ってオファーを出すこともありますが、最終的にはもう信頼するしかありません。ときどき手ブレや暗すぎる、明るすぎる、クローズアップしすぎている、ということは沢山ありますが、 もしそれらを取り除くと良いところもなくなってしまう。それが、彼の美学なんです。例えで言うなら、一人の人を愛するときは、彼女の優れたところだけ愛することはできない。欠点もいいところも全て愛さないといけないんです!」と、ちょっと力が入ってしまい、監督自身少し照れくさくなったようで、「だから…そうです!」とつけ加え、会場は温かな笑い声に包まれました。
司会者から「監督は星座にお詳しいようですが(笑) ホアンさんや自分の星座について何か分析はできますか?」と聞かれると、
チョウ・ヨンチェ監督「この映画を撮り終えて気づいたんですが、ホアンの星座は僕の父と同じおうし座で、ヤンヤン役のサンドリーナも僕の母と同じ星座。僕の頭の中では、2人の組み合わせが理想的な男女像なんだと思います(笑)」
自ら草食系で星占いにも興味があるという繊細な一面を披露してくれたヨンチェ監督でした。
(左から)ホワン・チェンウェイさん、チョウ・ヨンチェ監督
まずは、日頃通訳のお仕事もされているというチョウ・ヨンチェ監督が流暢な日本語でご挨拶。
チョウ・ヨンチェ監督「皆さんこんにちは。東京国際映画祭に来るのは3度目ですけれど、本当に仕事という感じがなくて(笑)、 すごく親しみを感じていて、こんなに緊張感がなくていいのかなって、自分でも思うのですけれど。今日は見に来てくださって本当にありがとうございました」
――ヤンヤン達が陸上をやっているという設定にしたのはなぜでしょうか?
チョウ・ヨンチェ監督「実はまず最初に、ヤンヤンがずっと走っている最後のショットが頭の中に思い浮かんだんです。そこから、“このストーリーは何だろう”と脚本を書き始めました。女の子が走っている画面から、陸上という設定にしようというのはすごく自然かなと思ったのと、それと僕は、単に人が走っているジェスチャーが大好きなのです」
――ちなみに監督は体育会系だったりするのでしょうか?
チョウ・ヨンチェ監督「いえいえ…草食系です(笑)」
――顔に近づいたアップが続きますが、俳優としては難しくありませんでしたか?
ホワン・チェンウェイさん「今回はワンカットがすごく長く、ドキュメンタリーのように撮影され、ほとんどカット割りもしませんでした。時にはカメラを顔にものすごくピタッとつけられて演技をしました。そういう撮り方だと、演技しているというよりも、自分がそのひとつの環境の中で、演じている人物になっているという感じになれた。自分が今まで演じてきた作品とは全く違う撮り方だったので、大変ではありましたが、キャストとのチームワークが自然にできましたし、いい経験ができたと思います。監督からの演出はとくになかったです。僕らは安心し、カメラを信じて演技をすることができました」
――全体的に光の量を抑えながら撮っているという印象がありました。監督はかなり光の量についてこだわりがあったのでしょうか?
チョウ・ヨンチェ監督「光の量に関してはほとんどカメラマンに任せきりです。彼はしし座で、個性的にも凄く、野心的で自由奔放な考え方のある人。彼と一緒に仕事をする時は、自由に撮らせるのという方法が良いんです。それは、画面の上でということではなく、俳優の演技がよりリアルになるということです。僕が“もう少し明るくしてくれ”ってオファーを出すこともありますが、最終的にはもう信頼するしかありません。ときどき手ブレや暗すぎる、明るすぎる、クローズアップしすぎている、ということは沢山ありますが、 もしそれらを取り除くと良いところもなくなってしまう。それが、彼の美学なんです。例えで言うなら、一人の人を愛するときは、彼女の優れたところだけ愛することはできない。欠点もいいところも全て愛さないといけないんです!」と、ちょっと力が入ってしまい、監督自身少し照れくさくなったようで、「だから…そうです!」とつけ加え、会場は温かな笑い声に包まれました。
司会者から「監督は星座にお詳しいようですが(笑) ホアンさんや自分の星座について何か分析はできますか?」と聞かれると、
チョウ・ヨンチェ監督「この映画を撮り終えて気づいたんですが、ホアンの星座は僕の父と同じおうし座で、ヤンヤン役のサンドリーナも僕の母と同じ星座。僕の頭の中では、2人の組み合わせが理想的な男女像なんだと思います(笑)」
自ら草食系で星占いにも興味があるという繊細な一面を披露してくれたヨンチェ監督でした。